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杉崎とも江マッサージ・はり灸治療室

今に繋がる教訓


こんにちは。


京王・小田急多摩センター駅から徒歩2分のビルで鍼灸マッサージ院を開業している、杉崎とも江治療室の副院長 杉崎 徹です。



今回のテーマは、同じ過ちを繰り返さないという自戒を込めて書くことにしました。


これまでのキャリアは成功体験ばかりではありません。20年ほど前の受診例と共に、今に繋がる教訓をお伝えしたいと思います。





ー 二度と来なくなった

20代男性 Uさん





ご結婚を機に多摩市へ移住されたUさんは、かねてからご来室頂いている奥様と共にお見えになりました。




快活な印象とは裏腹にご自身の症状以外は多くを語らないUさん。奥様への配慮なのか…鍼灸マッサージに不慣れなのか…計り切れないまま治療に臨みました。





ー 失敗その1


触診の印象ではUさんの筋肉はとても柔らかく、本当にツラいのか?と思うほどでした。

私の失敗は、精悍かつお若い見た目と、浅い筋肉の柔らかさだけで判断して【深い筋肉のコリ】を見落としたことです。





ー 失敗その2


治療に不慣れと見た私ですが、実のところUさんは数々の鍼灸マッサージや整体を知る【プロの患者さん】だと後に知りました。


Uさんは【この鍼灸マッサージ師は僕の痛みの本質をきちんと見極める知見と技術があるのか?】を見計っていたのでしょう。


誤った見解を雄弁に語り、浅い筋肉にフォーカスした治療を60分受け続けたUさんのお気持ちは如何ばかりだったのでしょう。多くを語らなかったのはその表れだったのかも知れません。



私の失敗はすべて【先入観】で判断したことです。問診の大切さ、症状への共感力、もしかしたら?という想像力のすべてが欠けていました。



以来、ご夫婦が来ることはありません。



 


Uさんの落胆だけでなく、ご紹介いただいた奥様の顔を潰してしまったという思いは今も忘れることはありません。


同じことを繰り返さないため、あれ以来ずっとお二人のことを意識し続けながら患者さんと向き合っています。


私の選んだ治療プランが、教科書に載っているツボが、必ずしも正解とは限らない。表面の柔らかさに隠れた【深いコリ】があるかもしれない。小さな疑問を持ち、想像し、患者さんに聞く。


そして、


ここですか?

うーんちょっと違うかなあ…


じゃあここですか?

あっ、そこです!


こんな普通のやり取りこそ大切なのだと思わせてくれた貴重な経験として今に繋がっています。





ご精読ありがとうございました。


杉崎とも江マッサージ・はり灸治療室


📞 042-374-6723

 (午前8時30から)


東京都多摩市落合1-6-2


サンライズ増田7F


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