こんばんわ。
京王・小田急多摩センター駅から徒歩2分のビルで鍼灸マッサージ院を開業している、杉崎とも江治療室の副院長 杉崎 徹です。
私が国家資格を取得してから20年余り。
街を見渡すと美容目的で鍼灸を行う治療院が増え、ご予約時の電話でも『鍼治療を受けてみたいのですが』と仰る初診患者さんが増えてきました。昔に比べて鍼治療の敷居が低くなったなぁとしみじみ感じます。
怖い、痛いといったイメージを払拭すべく多くの治療家やメーカーさんが努力してきた賜物でしょう。
とはいえ今も『鍼は怖い』と思われている方は少なくありません。当室の患者さんでも『興味はあるけどやっぱり鍼はちょっと…』と躊躇う方はいらっしゃいます。まして初診ともなればなおさらです。
そのお気持ち、よ〜く分かります。
私が小学5年生の頃。
サッカーの練習中に右足の付根(鼠径部)を傷め歩くのもままならず、引きずるように帰宅した私に母は『そんなに痛いんだったら鍼治療行ってみな』と一言。言われるがまま近所の鍼灸接骨院へ赴きました。
診察ベッドで待つこと数分。
現れたのは見たこともないくらい巨大な岩、ではなく超デッカいおじさん。初めての鍼治療、デッカいおじさんの野太い声。それに加え、よりによって痛い場所が鼠径部です。デリケートな年頃に差し掛かったばかりの私の緊張感と羞恥心はピークを振り切りました。
あれから約40年。
どんな治療法だったのかも痛みが取れたかどうもはまったく覚えていません。ただ、額から滴る汗が診察ベッドをベタベタに濡らしていく映像だけが記憶に残り続けています。
鍼は怖い。
はい、私も怖かったです。この仕事をしていることをトオル少年が知ったらさぞ驚くでしょう。
これを読んでくださっている方にも『興味はあるけど鍼はやっぱり怖い』と思われている方がいると思います。そうした方々へ安易に鍼治療を提案することは私の中に息づいているトオル少年の記憶が許しません。
そんな気持ちをもとに、初診患者さんへ私から鍼治療を勧めることはほとんどありません。
理由は2つ。
そもそも、あん摩マッサージで改善するならそれに越したことはありません。まずは私のあん摩マッサージを受けて【期待した通りの効果を得られる技術者かどうか】をご自身で見定めて頂きたいのです。
その上で、もし2回目の機会を頂けた際に【あん摩マッサージだけでは取り切れなかった場所】があれば鍼治療を行う、というプロセスを心掛けています。
大切なのは、あん摩マッサージだけでは取り切れないという【ご自身の実感】と、この人なら任せてみようかなという【信頼】の2つ。
どちらが欠けても鍼治療は成立しないと思っています。
鍼は、次の手段。
私がこの方針を謳うことが出来るのはあん摩マッサージ技術という強いアイテムがあるからこそ。鍼に固執せず治療プランが立てられるのです。
院長から受け継いだ技術は今も『杉崎さんならあん摩マッサージで何とかしてくれる』と期待に繋がっています。
当室のあん摩マッサージは、そう言い切れる技術です。
ご精読ありがとうございました。
杉崎とも江マッサージ・はり灸治療室
📞 042-374-6723
(午前8時30から)
🈺5月6日(月)は平常営業
(5月7日(火)振替休診)
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